1. お問い合わせフォームの基礎知識
お問い合わせフォームとは、ウェブサイト上で顧客からの問い合わせを受け付けるシステムです。従来のメールや電話による問い合わせと比べ、情報を整理された形で受け取れるため、対応がスムーズになります。
業務改善効果
- 24時間365日の問い合わせ受付が可能
- 必要な情報を漏れなく収集できる
- 対応履歴を一元管理できる
個人情報保護法への対応
収集する個人情報の利用目的を明確に表示し、セキュリティ対策を講じる必要があります。具体的には:
- SSL暗号化による通信の保護
- アクセス権限の適切な設定
- 個人情報の保管期限の設定
導入前の確認事項
- 問い合わせ対応の担当者と役割分担
- 営業時間内・時間外の対応ルール
- 情報漏洩対策の担当者指定
2. 導入のメリット・デメリット
メリット
-
業務効率化
- 電話対応時間の50%削減事例あり
- 顧客情報の自動データベース化
- 対応漏れ防止の自動通知機能
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コスト削減
- 人件費:月間約10万円の削減例
- 電話代の削減
- ペーパーレス化
デメリット
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初期費用と運用コスト
- 初期設定:5~20万円
- 月額費用:5,000円~2万円程度
-
運用体制の整備
- 担当者の教育時間が必要
- マニュアル作成の工数
3. 導入・運用の具体例
導入手順
- 体制整備(2週間)
- 担当者選定
- 運用ルール策定
- システム設定(1週間)
- フォーム項目設計
- 自動返信文作成
- テスト運用(2週間)
- 社内テスト
- 対応フローの確認
トラブル対応例
- 誤送信による個人情報流出
→ 二重確認機能の実装 - 返信遅延
→ 自動通知設定の活用
4. サービス比較
項目 | フォーム作成サービス | CMS組込型 | SNS活用 |
---|---|---|---|
初期費用 | 0~5万円 | 10~20万円 | 0円 |
月額費用 | 5,000円~ | 1~2万円 | 0円 |
導入の手軽さ | ◎ | △ | ○ |
運用の簡易さ | ○ | △ | △ |
カスタマイズ性 | △ | ◎ | × |
実績例:A社(従業員30名)の場合
- 導入費用:3万円
- 月額費用:8,000円
- 効果:問い合わせ対応時間が40%削減
- 投資回収期間:約3ヶ月
小規模企業での運用では、まず無料プランから始めて、問い合わせ数の増加に応じて段階的にアップグレードすることをお勧めします。